夏季学生インターンに参加した学生の声

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当社でのインターンシップに参加しようとした経緯について


▶︎行政書士の学生インターンシップに応募しようと思ったきっかけは?




学生:実は、夏季インターンシップの相場の応募開始時期から遅れをとっており、7月初旬ごろから本格的に意識し始めました。ただ、インターンシップや就活について、気軽に相談できる先輩や、兄弟もいなかったため、手当たり次第にインターンシップを探し始めた形です。

インターネットで「行政書士」「インターンシップ」で検索、「行政書士法人プロシアス総合法務事務所」を見つけました。御社のホームページでは業務内容や活動している様子を知れることができたので、すぐに応募させていただきました。いくつかの行政書士事務所については、ホームページの情報が古かったり、無料相談窓口のページだったりしたため、インターンシップの応募へは至っていません。

結局、検索結果についても2~3ページまで確認し、ほか二事務所へ応募しましたが、連絡が返ってこず……。その中で、「行政書士法人プロシアス総合法務事務所」からは、応募から2日後くらいに返事をいただけました。


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▶︎ホームページがきっかけで弊社に応募したということですが、具体的にはどういった点が印象的だったのでしょうか。




学生:「インターンシップ募集」というような内容ではなく、行政書士としての業務内容が記載されていたり、過去に学生インターンシップに参加された方の声が乗っているため、学生としてインターシップに参加することへのイメージがしやすかったです。

柏崎:日本の行政書士事務所において、学生を対象としたインターンシップを扱う事務所が少ないですね。過去には、北海道から参加される学生もいました。たしかに、学生側からしても学生対象の行政書士インターンシップの需要はありますよね。


▶︎インターンシップの選考面接を受け、合格したときはどのように感じましたか。




学生:さまざまな学生が応募していて、そのなかから一握りの人しかインターンシップに参加することができないと考えていたので、あっさりと決まってびっくりしました。いよいよインターンシップに参加するとなったときは、就活に付随するということもあり、緊張をしていましたね。


▶︎インターンシップに応募するにあたって、懸念点はありましたか?たとえば、弊社への通勤時間は気になりませんでしたか。




学生:片道1時間半くらいですが、それは気になりませんでした。中高の部活で遠征ばかりしていたので、1時間半なら大丈夫そうという印象でした。

それよりも、経験不足やパソコンへの苦手意識からくる不安はありました。ただ、まずはやってみて、そこから学びを得ようという気持ちで。苦手な分野について、フィードバックを持ち帰り、社会に出るまでに力をつけていこうという前向きな気持ちですね。自分のよいところ、悪いところを洗い出すためのインターンシップと考えていました。



インターンシップの前半に行った業務内容について



前半の業務内容

・定款作成、株式会社の設立
・各機関(法務局、公証役場、国税庁)とやり取り
・自分の遺言の作成


▶︎前半の業務内容で印象に残っている仕事を3つあげるとしたら何になりますか。また、それが印象に残っている理由を教えてください。




定款作成について

学生:定款作成と書類作成でしょうか。株式会社の定款については、法学部の授業で一例を見たことはありました。法律の条文みたいに長く小難しく書いてあるため、「自分で作れるのかな?」と不安でした。しかし、ひな形を会社ごとに内容変更し、定款を作成していくことを知れたのが印象的でした。もちろん、行政書士に依頼せず、自分で作成する人もいると思うので、ひな形の存在は大きいですよね。

柏崎:定款作成について、ゼロから作るわけでもなく、六法全書を見るわけでもなく、書き換えて作成できる点が印象に残ったということですね。

学生:法律業は小難しいイメージを持っていたので、比較的簡単に作成できる点は印象的でした。行政書士の業務の中で最難関と思っていた定款作成について、よいギャップを感じました。


会社設立について

学生:株式会社をつくる仮想案件も面白そうだなという印象でした。「仮想」なら適当になってしまうところ、自分の会社をつくるという前提での案件でした。そのため、「ここはこうしたい」「今の自分の実情と合わない」と自分ごととして考えながら進められる点が面白かったです。

柏崎:法務局と公証役場へ行き、自分で作った書類を確認してもらうことについてはどうでしたか。

学生:自分の会社とはいえ仮想案件なので、変なところについて突っ込まれないか心配でした。しかし、会社設立に関する書類について、丁寧に確認をしてくださいました。公証役場の職員は冷たいのかなと勝手にイメージしていましたが、そいういったことはなく。具体的には、「ここはこうした方がいい」「この条文は前のところに盛り込んで、無駄なものを消した方がいいよ」「将来的に事業拡大していくなら広域な意味と解釈できるように」など優しく修正をしてくださいました。会社を設立するために、助言も多く、相談することで書類も完成に近づいたので、ありがたかったです。

柏崎:書類確認のために公証役場へ足を運ぶことになったときは緊張しましたか?

学生:緊張しましたね。自分が会社をつくるという体で公証役場に確認してもらい、そこでストップする。そうなると、会社を設立したいのか、設立しないのか、いい加減と思われてしまう可能性もあったので。また、当初、初めての場所に行って確認してもらうこと自体も不安でした。

柏崎:このインターンシップと通して、各専門機関へ無料相談できるということも学生に感じてほしかったところです。

学生:そうですね。公証役場では会社設立や相続について相談に、労務署へは企業研修として、国税庁には年金について、やり取りを行いました。

柏崎:法律専門職は何でも知っていると思われがちですが、各所へ無料相談ができることを体験してもらえてよかったです。その点も踏まえて、インターンシップの前と後でギャップはありましたか。

学生:たしかに、法律専門職だからといってすべてを知っているわけではない。知らないだけで、無料相談できる機関は多種多様にあるということを学ぶことができました。今後、困ったときに生かしていきたいと思います。


遺言作成について

学生:自分の遺言もつくりました。今後の身内のためにも手助けができればという点でもよい勉強になりました。そういう意味でも、周りの人を直接助けられるというところも法律専門職として魅力に感じましたね。インターンシップを通じて学べてよかったです。


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インターンの内容が本格的な点について



▶︎本格的な内容のインターンシップについて、どのように感じましたか。




学生:法律が面白いと思って法学部を選ぶ人もいれば、法律専門職という選択肢を見据えて入る人もいると思います。そういった中、インターンシップを通して、行政書士の実務を体験できることは、この上ないアドバンテージだと思いました。インターンシップを経験したか否かで、時間の使い方も変わってくるはず。一般企業へ就職してから法律専門職として働きたいと思って、そこから資格勉強を。勉強を始めてから、法律専門職への違和感を感じることもあるはず。そうなると、時間が無駄になってしまう可能性もありますよね。

インターンシップを通して、事前に業務理解をすることで、入社後のギャップも感じなくなると思いました。実務を理解するという意味で、興味がある人は参加した方がよいと思います。定款作成や会社設立、遺言作成するだけではなく、各機関とやり取りをするところまで、貴重な経験をすることができました。今回、行政書士としての実務を知ることができてよかったです。



インターンシップの後半に行った業務内容について



インターンシップの後半の内容


・M&Aについて学ぶ
・買収演習を行う


事業買収について


▶︎インターンシップの後半ではどういったことをされましたか。




学生:M&Aについて学びました。M&Aとは、売買のうちのひとつ。たとえば、人がコンビニでおにぎりを買うのと同じで、企業が他の企業の一部事業や法人名を買うということですね。

一例として、ラーメン屋を30万円程度で買うことができるなら、貯金から買うこともできる。0ベースから飲食店を始めるとなると、内装費などで数千万円かかってしまう。であれば、30万円でラーメン屋を買うという選択肢も一つかなと思いましたね。

新規事業を立ち上げるのか、M&Aを行うのか、知っているだけで選択肢が増える。そういう意味でも、インターンシップを通して経験したことが、人生の糧になる気がしました。


事業購入の演習について


▶︎どういった事業を買う演習を行いましたか。




学生:まずは、プロシアス総合法務事務所の顧客層が医療関係ということもあり、1600万円で医療従事者向けの企業を買い付けました。ほかにも、会計事務所についてはネームクリア*を申請しましたね。実際にM&Aを行うわけではないので、amazonで買い物をする気持ちで購入ボタンを押し進めました。

ネームクリア*:秘密保持契約を締結した後に、譲渡対象企業の社名や企業情報を開示すること

学生:M&Aの演習について、経済学部や商学部の方が題材としては向いていると思いました。ただ、法学部出身だからと言って、実務としてM&Aの知識がないと困るはず。そういう意味で、実際にやってみる演習を経験できてよかったです。内容としても、M&A初心者でも十分理解できる内容でした。



インターンシップを通して感じたこと



今後仕事をしていく上で参考になった点

学生:仕事上で不明点が出てきたとき、まずは自分で調べることが大切だと感じました。さらに、今回インターンシップで学んだ通り、積極的に各専門機関へ相談したいです。やはり、専門家が丁寧に教えてくれるので、より的確な情報を得られると思いました。また、自分で調べる、行動することで、知識として記憶に残りやすいと思いました。

また、定款作成や遺言についても、ひな形を活用してつくることを知れてよかったです。ひな形をベースに、自分のこだわりを出せるという点も参考になりましたね。さらに、公証役場でのアドバイスとして、将来の事業拡大などを見据えて定款内容を考えることも勉強になりました。

柏崎:このインターンシップは、どれくらいの体験価値があると思いますか。

学生:このインターンシップで学べることは、社会人2~3年分の価値はあると思います。法律知識だけではなく、M&Aや仕事の仕方など、15日間に気づきや学びが詰まっていました。片道1時間半、真夏の満員電車に揺られてでも参加する意味がありました(笑)


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本インターンシップに合う人、合わない人


▶︎こういう方だったら、このインターンシップに合う、逆に合わない人のイメージを教えてください。




学生:法律専門職を選択肢として考えている人は参加すべきだと思います。ほか事務所のインターンシップを経験はしていませんが、実務も多くを学ぶことができ、具体的な仕事のイメージが沸きました。また、将来的に起業家を目指している人にとっても、定款作成、会社設立やM&Aについても学びになると思います。さらに、知識がない人であっても、社会人として働くことを学ぶ、視野を広げるという意味ではいい機会だと思います。

反対に、オフィスワークが苦手な人や飽き性な人は向いていないと思いますね。外でガツガツ営業という働き方を求める人には向いていません。ただし、インターンシップを通じて、オフィスワークの向き不向きを知るために参加することはいいことだとは思います。


本インターンシップや事務所の特徴について

学生:プロシアス総合法務事務所のインターンシップは、社長の真横に座り学んでいくスタイルで特徴的でした。書類作成やパソコン作業の割合は少なく、お客様や同業者と対話する時間が多いところが印象的で。また、社長は座ってトップダウンの指示をしているだけという偏見を持っていたが、実際はプレイヤーとして会社のために働く姿が印象的でした。

行政書士の仕事内容としても、プロシアス総合法務事務所の顧客層が医療関係のため、エムワン医療系のM&Aや不動産投資の相談も受けていました。書類作成を前提とし、お客様のニーズに合わせて+αを提供できるということも学べました。


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インターンシップの総括


▶︎インターンシップに参加する前と後で、考え方は変わりましたか?




学生:行政書士の印象が変わりました。参加前は、一日中書類を処理することで売り上げているイメージでした。しかし、インターンシップに参加してみて、書類作成だけではなく、広域な知識をもとにお客様へサービスを提供していくコンサルタントのように感じました。

ひとつの武器に特化するというよりは、さまざまな知識の引き出しを持っている点がよいと思いました。お客様との話を通して、ニーズを見つけ提案、それが信頼獲得につながり、事務所としての評判も上がっていく。このようにして、好循環が生まれてるのではと思いました。

柏崎:行政書士の資格は手段の一つで、メインの武器かもしれないけれど、ほかのサブの武器の支えによって、より輝けるのかなと思いますね。


▶︎これから行政書士の学生インターンシップに参加しようと思う人にメッセージをお願いします。




学生:当初、15日間のインターンシップは長いと感じ、応募へ迷いもありました。しかし、パソコンが使えなくても、知識がなくても、気負いせず、まずは挑戦してみてほしいです!参加後は、応募前の不安も払拭(ふっしょく)され、それ以上に学びが多かったです。

また、学生の間に社会人の仕事を知る大切さを改めて感じました。インターンシップを通して、行政書士の楽しさを知って、将来の選択肢として考えるのもいいと思います。そういう意味で、就活だけではなく、人生のきっかけが、このインターンシップには詰まっていました。

柏崎:行政書士の業務を知りたいと思っても、アルバイトでは雑務ばかりで、実務を知ることは難しいですよね。それに比べ、弊社のインターンシップでは、社会人と同じ就業形態で、幅広く実務を知ることができる。長いようで短い15日間は、学生にとっても価値があると思います。

学生:あっという間の15日間でした。会社設立から遺言作成、M&Aまで、さまざまな領域を学べ、本物の実務を知ることができ、何よりも楽しく毎日を過ごすことができました。

柏崎:参加学生の声として、法学部以外の人にとっても行政書士という選択肢があると聞いたけれど、確かにそうかもしれないですね。自分だけではなく、家族やお客様のために働ける職業は、行政書士ならではなので、そういう点もインターンシップで感じていただけてよかったです。


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